ワインの収穫年と熟成

日本ホームパーティー協会のワイン担当hiro(ワインアドバイザー)です。

「ホームパーティーに役立つワインの基礎知識」と題して、ホームパーティーに役立つワインの知識をシリーズでご紹介していますが、四回目の今回は「ワインの収穫年と熟成」です。

「○○年は良い年だから・・・」「○○年熟成されてるから・・・」など、収穫年や熟成年数に関する話、よく聞きませんか?
実はこれ、すごく陥りやすい罠だったんです。
そこで、それぞれ順にお話していきましょう。

良い年 ≠ 美味しい、悪い年 ≠ 美味しくない

え?と驚かれるかもしれません。実は、必ずしも「良い年が美味しい」わけでなく、またその逆に「悪い年が美味しくない」わけでもないんです。
一般によく言われる「良い年」「悪い年」というのは、美味しさを表しているのではなく、ワインの特徴の中でも特にバランスと熟成について言及していると考えると理解しやすいかも知れません。
つまり、ワインにおける良年とは「バランスが取れていて、長い熟成に耐えられるワイン」を意味しているとお考えください。
ちなみにですが、私自身は「悪い年」という言い方はほとんど使いませんで、「小さい年」などと表現しています。

長い年月熟成された古いワイン ≠ 美味しいワイン

こちらもまた驚かれるかもしれませんね。
熟成は長ければ良いというものではなく、また熟成により向上し続けるというわけでもないというのてポイントで、前述の「良い年」「悪い年」にも繋がるのですが、その年によって、そしてもちろんワインによって寿命というものが存在していて、飲み頃と耐えられる熟成年数がそれぞれ異なっているんです。
数年〜10年程度で飲み頃を過ぎてしまうワインもあれば、20年30年それ以上の長い期間に渡って向上し続けるワインもあります。

ここまでお話して、「ボージョレ・ヌーヴォー(ボジョレー・ヌーヴォー)は?」なんて気になる方いらっしゃいませんか?
ボージョレ・ヌーヴォーは、毎年11月第三木曜に解禁されているその年に生まれたボージョレ地方の新酒のことですが、このワインはその年の収穫を祝う意味合いもあることから、熟成を考えないワインと考えると良いでしょう。
ですので、毎年その年の出来具合についてなにかと言及されることの多いボジョレー・ヌーヴォーですが、その年の特徴を大まかに捉えているものと見るといいかもしれません。
ついでながら、ボージョレにはヌーヴォー以外のワインも多くあり、そちらは数年〜10年、またはそれ以上の熟成に耐えられるワインとなっています。他の地域にはない魅力があるワインですので、ぜひヌーヴォーではないボージョレも楽しんでみてください。

ワインの収穫年と熟成について触れてきましたが、「良い年」「悪い年」というのから離れてワインを楽しむきっかけになれば幸いです。

さて次回はワインの温度や抜栓など「ワインの楽しみ方」についてお話したいと思います。お楽しみに!