日本ホームパーティー協会ワインアドバイザーのhiroです。

ホームパーティーのために用意したワイン、みなさんはどのように保存されていますか?

ワインは農産物であり、食料品でもありますので、環境によっては大切なワインが傷んでしまうことがあります。
お客様にお出しするその時まで大切にしておきたいですよね。

そこで今回は、ご家庭でもできるちょっとした保存方法をご紹介したいと思います。

ワインは香りと味わいが繊細なお酒ですので、保存時にそれらが台無しにならないようにする必要があります。

冒頭で「農産物であり、食料品でもある」とお話しましたが、野菜や果物と同じように考えていただくとわかりやすいかもしれません。
野菜や果物は、高温多湿ではすぐに傷んでしまいますし、温度が低くても乾燥してしおれたりしてしまいますよね。
また、匂いの強いものと一緒にすると移り香の原因にも。

これを踏まえて、ご家庭でもできるワインの保存方法が以下です。

1. 冷蔵庫での保存
2. 押し入れでの保存
3. 床下収納での保存
4. ワインセラーまたはワインクーラーでの保存
5. レンタルセラーでの保存

冷蔵庫での保存

まず真っ先に浮かぶのが、この冷蔵庫での保存かと思います。
夏の暑い時期を避ける方法のひとつで、市販冷蔵庫の一部には、ワイン保存用の機能が付けられているものまであります。
ワイン保存用機能がある場合は、程よい温度と湿度を保ってくれるので、率先してこの機能でワインを保存しましょう。
この機能が無い冷蔵庫でも似た環境を用意できます。
食材の保存時には匂い移りや乾燥を防ぐためにラップをかけますが、それと同じく匂い移りと乾燥を防ぐためにワインボトル全体をラップで巻いて野菜室へ。野菜室がない場合は通常の冷蔵庫内へ。
これでワイン保存用機能が無くても、ワインの保存が可能となります。
ただし、残念ながら、野菜室や通常の冷蔵庫では少々温度が低すぎるため、年単位での保存はオススメできません。夏の暑い時期を避けるための方法とお考えください。

押し入れでの保存

押し入れと聞いてアレ?と思われるかたもいらっしゃるかもしれません。
この方法は秋の半頃〜春の半頃までと保存可能な期間が限られますが、実は非常に有効な方法でもあります。
押し入れの内壁の結露を目にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
結露が見られるほど押し入れにはある程度の湿度があり、また気温も冷蔵庫ほどではないにしても低い状態が保たれているため、ワインにとっては好条件な場所なのです。
ただし日当たりが良い押し入れですと温度が上がりやすくなってしまいますので、日当たりしにくく温度が上がりにくい、ご自宅の最も北西寄りの押し入れ下段がオススメです。
冷蔵庫と同様に、匂い移りと乾燥の防止のためにワインボトル全体をラップで巻いて、可能であれば横にして保存しておきましょう。
またその上に布団をかけておくとさらにベストです。

床下収納での保存

キッチンの床下にちょっとした収納が備えられているご家庭では、こちらもまた押し入れと同じく有効な保存場所です。
地面に近いことからある程度の湿度がありますし、また日当たりもあまりない場所であることから高温になりにくい場所だからです。
一般的には秋の半ば頃から春の半ば頃までの期間が保存に適した期間ですが、床下収納の種類によっては夏場であっても20度を超えないひんやりとした状態が保たれている床下収納もあるでしょう。その場合は、1年中いつでも保存が可能です。
こちらの場合も匂い移りと乾燥の防止のためにワインボトル全体をラップで巻いて、可能であれば横にして保存しておきましょう。

ワインセラーまたはワインクーラーでの保存

1年を通じて最適なのが、この保存法方法です。
ワインセラーとワインクーラーは何が違うのかわかりづらいとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、ワインセラーは数年以上という長期間の保存を意図したもので、ワインクーラーは数ヶ月〜2年程度の保存を意図したものとお考えいただくと良いでしょう。
ワイン保存に適した気温と湿度を保ってくれる優れ物ですが、設置場所などの問題があるためになかなか用意しづらい点があるのが欠点ですね。

レンタルセラーでの保存

テラダ倉庫などの一部の倉庫会社やエノテカなどの一部のワインショップで提供されているのがこのサービスです。
倉庫会社やショップが保有するワイン保存に適した気温と湿度を保った倉庫の一部がレンタル提供されているもので、月額単位でレンタルされています。
年単位での保存に適した方法ですが、手元にワインをおいておけないこともあり、すぐに必要な際であっても出庫する手間がかかってしまうのが難点です。

以上を表形式にまとめますとこのようになります。

保存方法 適した季節 年単位の保存 費用
1. 冷蔵庫での保存 晩春〜初秋 なし
2. 押し入れでの保存 秋〜春 なし
3. 床下収納での保存 秋〜春 なし
4. ワインセラーまたはワインクーラーでの保存 年中 数万〜数十万円
5. レンタルセラーでの保存 年中 数千円〜

いかがでしたでしょうか。
ポピュラーな冷蔵庫での保存以外にも、このような保存方法があるのかと驚かれた方もいらっしゃることでしょう。
大事なお客様にお出しする大切なワイン、せっかくですから少しでも良い状態でお出ししたいですよね。
その参考にしていただければ幸いです。

今回は抜栓していないワインの保存方法について触れましたが、次回11/19では抜栓後のワインを少しでも長持ちさせる方法をご紹介予定です。